お風呂の床材の種類とそれに合う洗剤、掃除方法について教えてください。
気づいたら黒ずみ汚れや白いシミがついているお風呂の床は、汚れたままだと不潔な印象が強くなり、お風呂に入ってもなんだかスッキリできません。
しかし、お風呂の床材にはさまざまな種類があり、掃除方法を間違うとキズがつく、コーティングが剥がれるなど、さらなるトラブルを招く恐れがあります。
主な床材の種類と掃除方法
樹脂
ユニットバスなどによく使われる樹脂製の床は、現在、浴室の床材としてもっともメジャーな素材です。
水垢や黒ずみなどの汚れがつきやすいというデメリットがありますが、その分掃除が簡単になっています。
なかでも、表面がザラザラした「カラリ床」は水はけがよく滑りにくいという特徴がありますが、表面のザラザラ部分に汚れがたまりやすいため、こまめな掃除が必要です。
樹脂製の床は中性洗剤はもちろん、酸性、アルカリ性の洗剤も使用できます。
日常的な汚れはシャワーで流しながらブラシでこすり洗いするだけで簡単に落とせますが、しつこい水垢汚れ、黒カビなどは酸性洗剤やクエン酸、重曹、カビ取り剤をかけた後キッチンペーパーなどでおおう「洗剤パック」をしてからこすると落ちやすくなります。
木
濡れるとヌメリが出るため滑りやすいというデメリットがありますが、冬でも床が冷たくない、よい香りがするなどの理由から、現在でも根強い人気を持つ木は、日本古来から使用されてきた床材です。
木の床は素材自体が有機物でできているため、カビが生えやすく、日々の手入れがより重要となります。
木の床は基本的に中性洗剤で掃除します。酸性やアルカリ性の洗剤も使用できますが、成分が強いと木が傷んでしまうので注意が必要です。
掃除は木の肌を傷めないよう、スポンジなどを使用します。カビ取り剤を使用するときは直接スプレーするのではなく、雑巾などに洗剤を染み込ませてこすり洗いした後、しっかり水洗いをしてください。
また、浴室の使用後や掃除の後は水気をしっかり取ることも重要です。
タイル
濡れると滑りやすく冬場の冷えがつらいタイルは、見かける機会は減ったものの現在でも使用されている床材です。
日常的な手入れは弱アルカリ性の浴室用洗剤などを使ってこすり洗いをするだけでかまいません。目地の部分に汚れがたまりやすいため、スポンジよりもタワシやブラシが適しています。
目地部分にしつこい「黒カビ」が発生した場合は、重曹と水を3:1で混ぜた重曹ペーストを塗ってラップでパックした後ブラシでこすり洗いしてください。
カビ取り剤も使用できますが、成分が強く目地を傷めてしまうため、カビ取り剤のつけ置きは10分程度までにしておきましょう。一度ですっきり取ることはできないかもしれませんが、数日間繰り返すことできれいになります。
タイル表面の白い水垢汚れは、水道水のミネラル分が主体となっていますので酸性洗剤で落とすことができます。
ただし、目地は酸性に弱い材質が多いので、酸性洗剤を使用するときは目地部分をマスキングするなど、目地部の保護が必要となります。
大理石
高級感がある大理石は、近年、良質で安価な人工大理石が普及したこともあって人気を集めています。
大理石は天然でも人工でも傷がつきやすく、酸やアルカリにも弱いため、光沢のある美しい状態を保つためにはほかの床材よりも慎重に掃除する必要があります。
人工大理石の床は中性洗剤とスポンジ、マイクロファイバーのクロスなどを使用して洗います。継ぎ目部分は柔らかい歯ブラシなどを使うとよいでしょう。(たわしなどの硬いブラシは使用しないでください)
その後、水でしっかりと洗剤を流し、ワイパーなどを使ってしっかりと水気を切ってください。
また、水垢汚れなどのしつこい汚れはメラミンスポンジや中性のクリームクレンザーを使用します。ただし、頻繁に使用すると細かい傷がついてコーティングが剥げてしまいますので注意してください。
天然の大理石の場合は市販の洗剤を使うことができないため、日常的な掃除は水ぶきと乾拭き、週に一度専門業者による清掃、月1回程度表面の研磨を依頼するという形になります。
まとめ
浴室の床は日々の掃除も重要ですが、掃除と同じくらい重要なのが「浴室の換気」と「使用法」です。
浴室を使用したあとはシャワーを使って石鹸カスなどを洗い流しておき、壁や床をタオルで拭いておく、換気扇を回しておくなど心がけることで、黒カビや水垢を防ぎ、浴室をきれいに保つことができます。
また、メンテナンスが難しい大理石や木の浴室は定期的にプロの業者にメンテナンスを依頼してもよいでしょう。
弊社では浴室の壁、床、浴槽はもちろん浴槽配管などの清掃も行っております。浴室の掃除でお困りの方は、弊社までご相談ください。