1年で細菌の巣窟になる?!最近増えている追い焚き機能付きの浴槽の配管掃除について。
お風呂の追いだき機能は「お風呂が冷めたときにお湯を張り直す必要がない」ということから、水道代や光熱費を節約できるため人気を集めています。
しかし、追いだき機能付きの浴槽は定期的な掃除を行わないと配管内に雑菌が繁殖し、湿疹やアトピー性皮膚炎を悪化させてしまうことがあるほか、レジオネラ菌が繁殖すると感染して高熱や咳、筋肉痛のほか、最悪の場合は命に関わることもある「レジオネラ症」や「レジオネラ肺炎」を引き起こすこともあります。
毎日お湯を張り替えていれば感染する心配はほとんどありませんが、抵抗力が弱い小さな子どもや赤ちゃんがいる場合は注意が必要です。
今回は追い炊き機能付き浴槽の配管掃除方法をご紹介します。
追い炊き配管の掃除
追い炊き配管は2タイプある
浴槽の追い炊き配管には、追い炊きをするときにポンプで水を吸い上げる「強制循環型(1つ穴)」とポンプなどは使わず自然な対流でお湯を吸い上げる「自然循環型(2つ穴)」の2タイプがあります。
強制循環型の追い炊き配管は、配管内を水が早く流れるため対流が起こりにくく雑菌が繁殖しにくいという特徴がありますが、浴槽と給湯器が離れていると配管が長くなってしまうため、雑菌が繁殖してしまうことがあります。
自然循環型の追い炊き配管は水が配管内を移動する速度が遅く、湯垢などがつきやすいため雑菌が繁殖しやすく注意が必要です。
強制循環型は2カ月に1回程度、自然循環型は1カ月に1回程度、配管の掃除を行ったほうがよいでしょう。
市販の浴槽配管用洗浄剤を使用する
ホームセンターやドラッグストアでは浴槽配管用の洗浄剤が販売されています。
追い炊き配管のタイプに応じて1つ穴タイプ用と2つ穴タイプ用がありますので、自宅のタイプに合った洗浄剤を選んでください。
また、使用方法は商品や配管のタイプによって変わりますので説明書きをよく読み、正しく使用しましょう。
循環アダプターの掃除
浴槽内についている「循環アダプター」には追い炊きで水を吸い込む際、浴槽内に浮かんだ髪の毛や汚れが配管内に入り込むことを防ぐフィルターがついています。
フィルターが目詰まりすると追い炊き機能や湯張り機能が正常に作動しなくなり、故障の原因となります。
また、配管を洗浄してもフィルターやアダプターが汚れたままでは浴槽の水に雑菌が入ることになるため、アダプターやフィルターも掃除しましょう。
循環アダプターの掃除方法
- 浴槽内の水を抜きます。
- アダプターについたカバー(フィルター)を外します。
はずし方はカバーに書いてあることが多いですが、カバーの側面を持って左側に回すと「カチッ」と外れることがほとんどです。
分からないときはメーカーに問い合わせてください。 - フィルターとアダプター本体をスポンジや布、古い歯ブラシで掃除します。
- 最後にアダプター本体にカバーを取り付けて終了です。
カバーを外すとアダプターを浴槽に取り付けているネジなどが見えますが、ネジを緩めてアダプターを外さないでください。
アダプターの奥はそのまま配管になっていますので、無理に外すと水漏れなどの原因となってしまいます。
まとめ
追い炊き機能は便利ですが、配管やアダプターの掃除を怠ると雑菌が繁殖し、水の汚れや悪臭、健康被害の原因となってしまいます。
定期的に掃除をして清潔に保つことができるとよいですね。
また、給水や追い炊きをすると泥のような汚れが浮き上がってくる、市販の洗浄剤では症状が改善しないというときはプロに配管洗浄を依頼することをおすすめします。