床に美しいツヤを持たせピカピカに仕上げるワックスは、床をキレイに見せる役割のものなので、人目に触れないプライベートな空間ではワックスがけは必要ないというイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。
確かに、床を美しく見せることもワックスが持つ役割の一つですが、実際は床をキレイに見せる以外の役割と効果を持っています。
ワックスが持つ役割と効果
1:床を保護して長持ちさせる
実は、ワックスの最大の役割は床をキレイに見せることではなく床を保護して長持ちさせることです。
ビルやお店の床など、靴をはいたまま大勢の人が歩く床は常に傷つけられている状態。
特に、先が細く尖った女性のヒールは床を痛めやすく、柔らかい木材の床などは削り取られてしまいます。
ワックスを塗ると床の表面が薄い膜に覆われるため、床が靴の底や尖ったヒールに直接触れるのを防ぐことができるため、床を長持ちさせることができます。
細かな傷がついた床は美観も損ねますので、ワックスをかけることは床そのものの寿命を延ばすことはもちろん、床そのものの美しさを維持する効果もあります。
2:ゴミの付着やシミを防ぎ、掃除を楽にする
もし、何も塗っていない木の床にコーヒーをこぼしてしまったらどうなるでしょう。
すぐに拭けばある程度汚れを落とすことはできますが、乾いた木材は水分を吸収し、コーヒーのシミが残ってしまうのではないでしょうか。
クッションフロアなど防水性の高い床であればシミにはなりにくいですが、ガムなどの粘着性が高いゴミがついてしまったときや、灯油などの薬剤をこぼしてしまったときは表面が溶けてしまったり、変色してしまったりすることがあります。
ワックスをかけておくと表面にできた膜が水分、ゴミ、薬品などから床を保護してくれます。
また、タイルや板張りなどの床の場合、表面の凹凸や継ぎ目などをワックスが埋めてくれるため、隙間にゴミが詰まるのを防いでくれます。
モップをかけたときの滑りもよくなるため、掃除が楽になるという効果もあります。
3:部屋全体が明るく見える
ワックスをかけると床にツヤツヤとした光沢が生まれます。
ツヤのある床は照明をよく反射するため、部屋全体が明るくなり清潔感がある印象を与えます。
空間を広く見せる効果もあるため、一般家庭のリビングなどはもちろん、オフィスや店舗など、多くの人の目に触れる場所のイメージアップに役立ちます。
まとめ
床のワックスがけには床を美しく見せる以外の効果がありますが、床材に合わせたワックスを選ばないとかえって床を傷めてしまうことがあるほか、塗りムラがあると美観を損ねてしまうということもあります。
特に、オフィスや店舗などの広い空間はワックスをかける手間もかかり、ムラなども発生しやすくなります。
弊社では床のワックスがけも承っていますので、プロによるワックスがけをご希望の方はお気軽にご相談ください。