家庭での普段のレンジフードクリーニングではどんな洗剤を使えばいいですか?
家庭でレンジフードを掃除するとき、どんな洗剤を使って掃除をすればよいのでしょうか。
今回はレンジフードの掃除に使える洗剤や、家庭にある意外な素材をご紹介します。
レンジフードの掃除に使える洗剤
中性洗剤・キッチン用洗剤
食器洗い用の中性洗剤やキッチン用洗剤の「界面活性剤」は、水と油を混ぜ合わせる機能を持っています。
そのため、界面活性剤と水分を混ぜて作った洗剤が油汚れにつくと、油は分解されて洗剤の中に溶けて簡単に水で流すことができるようになります。
食器洗い用の洗剤に含まれる界面活性剤は酸性でもアルカリ性でもありませんので、汚れを洗い流した後に洗剤がレンジフードに残っていたとしても、金属を腐食させる心配も低く、安心して使うことができます。
ただし、界面活性剤を使った洗剤は固くなった古い油汚れには弱いことが多く、料理をした後の簡単なお手入れ向きの洗剤です。
食物油
油汚れを油で落とすというと少し意外な気もしますが、ワックス(油分)に色素を混ぜて固めた口紅をクレンジングオイルで落とすなど、油を油で溶かして落とすという方法は古くから使われています。
- 汚れに食用油をたっぷり塗る(新聞紙をかけてパックしてもよい)
- そのまま30分おき、ブラシやスポンジでこすった後、紙できれいに拭き取る
- 台所用の中性洗剤を使い、残った油を洗い流す
使用する油は新しい油ではなく、てんぷらなどに使用した油でもかまいませんので、非常にエコですね。
ただし、3の前に油をしっかり拭き取っていないと排水溝に大量の油が流れてしまいますので、できるだけしっかり紙で拭き取ってから3に進んでください。
小麦粉
小麦粉には油分を吸収する作用があります。
- 汚れの上に小麦粉をたっぷりまぶして30分ほど放置する
- 小麦粉が茶色く変色したらゴム手袋を着けた手でこすり、固まった小麦粉を剥がす
- 台所用の中性洗剤を使い、残った汚れを洗い流す
油を吸い取った小麦粉を排水口に流すと詰まりの原因となるので、小麦粉は紙などに包んで捨てるとよいでしょう。
軍手やタオルでこすってもよいですが、小麦粉が目に詰まるので注意してください。
中性洗剤のみに比べるとしつこい油汚れを落とすことができます。
重曹
ドラッグストアなどで購入できる重曹は、水に溶かすと弱アルカリ性になります。
アルカリは油の分子の繋がりを気って分解する能力を持っているため、重曹を溶かした水も油汚れを分解する力を持っています。
水に溶かして霧吹きでスプレーすることもできますが、しつこい油汚れには「重曹ペースト」がおすすめです。
- 重曹2に対して水1を加えて混ぜた後30分放置し、重曹ペーストを作る
- 汚れにペーストを塗り付け、ペーストが渇いてしまわないようラップなどをかけて30分放置
- スポンジやブラシでこすり洗いした後、お湯で重曹を洗い流すか水拭きをする
ペースト作りをしなくてはならないため、ほかの掃除法に比べて時間はかかりますが、アルカリの分解能力と重曹の研磨剤効果で固まった油汚れも落とすことができます。
ただし、ペーストをきちんと洗い流していないと水分の蒸発でアルカリ濃度が高くなり、アルミ部分を腐食することがありますので注意してください。
また、重曹で手肌が荒れることはあまりありませんが、念のためゴム手袋をつけておくとよいでしょう。
セスキ炭酸ソーダ
「アルカリウォッシュ」とも呼ばれるセスキ炭酸ソーダは、重曹よりもアルカリ度が高く、油汚れを落とす効果がさらに強い洗剤です。
基本的な使い方は重曹と同じです。
- セスキ炭酸ソーダ小さじ1杯を500mlの水に溶かし、汚れ部分にスプレーする
- 水分が蒸発しないようラップなどをかけて30分放置した後、ぞうきんで拭き取る
- お湯で洗い流すか水拭きをする
重曹よりも強いアルカリ性なので、使用時は必ずゴム手袋を着用し、スプレーが目などに入らないよう注意してください。
また、アルカリ成分が残らないようしっかり洗い流し、不安を感じるならクエン酸水をスプレーして中和させた後水拭きを行ってもよいでしょう。
ファンの部分などはセスキ炭酸ソーダを溶かした湯につけておく「つけおき洗い」が便利です。
まとめ
レンジフードの汚れがたまると、これらの洗剤を使ってもすっきり汚れを落とせないことがあります。
汚れがたまったままにしておくと、火事の原因となることもあり危険ですので、プロによるレンジフードクリーニングをおすすめします。
また、クリーニングの依頼と同時に普段のお手入れ方法や今後の管理方法も聞いておくとと安心です。
ご家庭で落としきれなかったレンジフードの汚れ落としは、ぜひ弊社にお任せください。