IHコンロには、鍋やフライパンの底に電気を通すことで加熱するクッキングヒーターと、電気部分が発熱するラジエントヒーターの2種類があります。
ラジエントヒーターはすべてのコンロについているわけではありませんが、IHに対応していない土鍋などの調理道具が使えて便利ということから利用している方も多いようです。
しかし、ラジエントヒーターは「ヒーターが発熱する」ということから焦げ付きやすいうえ、掃除が難しいというデメリットがあります。
ラジエントヒーターの掃除方法
軽い汚れ:中性洗剤+メラミンスポンジ
軽い油汚れであれば中性洗剤とメラミンスポンジで落とすことができます。
メラミンスポンジではなく丸めたラップやアルミホイルでこすってもよいでしょう。
仕上げに水拭きと乾拭きを行い、洗剤をふき取ってください。
中度の汚れ:重曹ペースト+丸めたラップ
焦げ付きに有効な重曹をペースト状にすることで、アルカリで油汚れを分解しながら研磨剤効果で汚れをはがします。
- 重曹と水を3:1程度の割合で混ぜる
- 焦げ付きが気になる部分に重曹ペーストをかける
- 丸めたラップでこすり洗いする
- 水拭きと乾拭きで重曹をふき取る
アルミホイルでも掃除できます。
メラミンスポンジでもよいのですが、スポンジが水分を吸ってしまうとアルカリ成分が効果を発揮できなくなりますので、スポンジを使うときは軽く濡らしてから使うとよいでしょう。
重度の汚れ:重曹パック+プラスチックカード
ラジエントヒーターの上に直接お餅を乗せて焼いてしまったなど、かなりしつこいコゲがついてしまったとき、何年も掃除をしていなかったときなど、汚れがしっかりついているときは重曹パックを試してください。
重曹に酢を加えるとアルカリ度は下がりますが、発泡するため汚れが浮きやすくなります。
- 重曹、中性洗剤、酢を、2:2:1の割合で混ぜる(酢は最後に入れる)
- 汚れ部分に1をかけ、ラップでおおって1時間おく
- 丸めたラップで全体を磨き、しつこくこびりついた汚れはプラスチックカードでこする
- 水拭き、乾拭きを行い、ペーストをきれいに拭き取る
しつこい汚れの場合、一度ではきれいにならない可能性もあります。
重曹パックと重曹ペーストを組み合わせて掃除する、重曹パックを数回行う、メラミンスポンジでこすってみるなど、掃除方法や道具の組み合わせを変えてみましょう。
まとめ
手入れのしやすさが最大の魅力であるIHコンロですが、ラジエントヒーター部分は手入れに手間がかかり、「手入れをしても焦げ付く部分」とあきらめている人も多い部分です。
しかし、日常的なお手入れや、定期的な掃除を行うことできれいな状態を保つこともできますので、できるだけこまめに手入れをおこない、汚れがこびりつくのを防ぎましょう。
また、自分で掃除するのは難しい、汚れが上手く取れないというときは、弊社までご相談ください。