日常の掃除はもちろん、大掃除のときにも後回しにしがちな冷蔵庫周りは、定期的に掃除をしていないと思わぬトラブルを招くことがあります。
冷蔵庫の下は暗くてジメジメしているうえ、ホコリなどの汚れがたまりやすく、モーターからでる熱で一年中暖かいという環境です。
この環境はカビ、ダニにとって快適な環境であるだけではなく、ゴキブリにとってはまさに「天国」のような環境で、何年も掃除していない冷蔵庫の下がゴキブリの温床になっていたなんてこともあります。
また、冷蔵庫の裏側には排気口があるため、ホコリがたまると排気効率が下がってしまい、冷蔵庫が冷えにくくなってしまいます。電気代も上がって非経済的ですね。
さらに、機械部分にホコリがたまると火災の原因になることもあり危険ですので、定期的な掃除をおすすめします。
冷蔵庫周りの掃除方法
冷蔵庫を動かして徹底的に掃除
冷蔵庫は足元にキャスターがついていますので、比較的楽に動かすことができます。
何年も掃除していない冷蔵庫を動かすのは少し勇気がいるかもしれませんが、冷蔵庫周りを徹底的に掃除するには一番よい方法ですので、害虫発生の防止と光熱費削減のためにもぜひ取り組んでください。
【冷蔵庫の動かし方】
- 冷蔵庫のコンセントを抜き、なかに入っている食品やドアポケットを取り出す
- 冷蔵庫の最下部についている「脚カバー」を取り外す
- 前面にある脚を手で回してゆるめ、冷蔵庫前面の高さを少し上げる
- 冷蔵庫の底面に手を掛けられるバーがついている場合、バーを握って冷蔵庫を手前に引く。ついていない場合、冷蔵庫の側面に手をかけて手前に引く
冷蔵庫を動かした後は、掃除機や雑巾を使って掃除をすれば終了です。
何年も掃除していない場合、脚の調節ネジが硬くなっている可能性がありますが、脚を緩めることで冷蔵庫を動かしやすくなります。
冷蔵庫のなかに物が入った状態でも動かすことはできますが、冷蔵庫が重くなるだけではなく、なかで液体がこぼれる可能性がありますので、なるべく取り出すことをおすすめします。
また、床が傷つくことが気になる場合は、下に毛布やバスタオルを敷いておくとよいでしょう。
ワイヤーハンガーにストッキングをかぶせて拭き掃除
冷蔵庫の下にそれほど汚れがたまっていない、キッチンが狭く冷蔵庫を動かして掃除ができない、日常的なお手入れなどの場合は、ワイヤーハンガーにストッキングをかぶせたモップを使った拭き掃除が最適です。
掃除機の下は空間が狭く、掃除機の細口ノズルやフローリングワイパーなどを置くまで差し込むことができません。
しかし、ワイヤーハンガーモップであれば狭い空間でも奥まで差し込むことができますので、冷蔵庫の下も簡単に拭き掃除することができます。
【ワイヤーハンガーモップの作り方】
- ワイヤーハンガーの下の部分を引っ張り、縦に長いひし形にする
- ストッキングの片足をワイヤーハンガーにかぶせる
- もう一方の足部分をハンガーのフックに巻き付ける
ストッキングが起こす静電気でホコリを吸着するとともに、ハンガーのしなりで汚れをかきだすことができます。
冷蔵庫の上や側面はアルカリ性洗剤
冷蔵庫の上や側面のベタつきは、調理で使った油が蒸気となって付着したものです。
油汚れは酸性の汚れなので、アルカリ性の洗剤が適しています。
重曹水やセスキ水を吹き付けて雑巾で拭くときれいになりますが、冷蔵庫上面などデコボコした部分は古い歯ブラシを使うとよいでしょう。
まとめ
冷蔵庫はキッチンに占める割合も大きいため、汚れているとキッチン全体が暗く汚れた印象になってしまいます。
また、冷蔵庫の下や裏を掃除しないまま放置していると、害虫やカビ、ダニの温床となって健康被害の原因になることもあります。
食品を保管する場所でもありますので、こまめに掃除して衛生的な状態を保てるとよいですね。