洗ってきれいになった食器を収納する食器棚は、一見すると汚れていないように見えても実は汚れがたまっていることがあります。
きれいな食器をしまっているはずなのに…と不思議に思うかもしれませんが、食器棚は毎日頻繁に開け閉めするため、ホコリが舞い込みやすく、湿気もたまりやすいため埃をエサにダニが発生することもあります。
また、食器棚の外側は調理のときに出た油や水の蒸気が付着したり、手垢が付いたりするため汚れやすい場所となります。
食器棚の掃除方法
準備
食器棚の汚れは、内側はホコリ、外側は油汚れなどです。何年も掃除していなかった場合、汚れがこびりついていることがあるかもしれませんが、軽い汚れの場合がほとんどですので、手軽に掃除することができます。
【使用する道具】
- ハンディモップ、または掃除機
- 洗剤
- 布巾(水拭き、乾拭き用)
食器棚は食品に関係する場所ですので、洗剤は住宅用洗剤ではなく食器洗い用の中性洗剤や重曹を使うがよいでしょう。
掃除手順
- 食器棚から食器をすべて出す
- ホコリをハンディモップや掃除機で取る
- 食器棚の外側と内側を拭き掃除する
- 食器棚の扉などを開けたまま放置し、湿気をとる
- 十分に乾燥したら食器を収納する
汚れが少ない棚の内側は硬く絞った布巾を使った水拭きでよいでしょう。
ガラスや引き出しなど、取り外しできるものは外して掃除してください。
また、食器棚の素材や塗装の種類によって使えない洗剤もあるため、使用する前に目立たない場所に使ってから確認すると安心です。また、直接スプレーするのではなく付近に吹きかけてから拭くようにしましょう。
乾燥しないうちに食器を収納して扉を閉めるとカビが発生する原因になりますので注意してください。
匂い対策
食器棚に調味料などを収納すると食器棚に匂いがうつってしまうことがあります。
また、長年使っている食器棚や、湿度が高い場所にある食器棚は、掃除をしてきれいな状態でも蒸れたような匂いがすることもあります。
食器棚の匂い対策には市販の消臭剤も有効ですが、天日干しした「コーヒーかす」や「茶殻」、「備長炭」、「乾燥ハーブ」を食器棚に入れておくのもよいでしょう。
備長炭は消臭だけではなく湿気対策になり、効果が薄れてきたときは煮沸と天日干しすれば効果が戻ります。
ハーブはラベンダー、タイム、ミント、クローブがおすすめです。瓶に入れた状態でガーゼと輪ゴムで蓋をしておくとよいでしょう。買いすぎて余ってしまったスパイスの活用法として有効ですが、匂いの好みもあるため、食器棚に置く前に匂いを確認しておきましょう。
まとめ
食器棚の掃除は「食器を取り出さなくてはならない」という手間があるため、つい掃除をおこたりがちな場所です。
しかし、食器棚の掃除がきっかけで不要な食器を処分できたという人もいます。棚に眠ったままではスペースを圧迫するだけですが、フリーマーケットやリサイクルショップで売却すればお金に変えられるため、「手間はかかるけれど損はしない」という気持ちで掃除に挑んでみるのもよいかもしれません。