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見落としがちなグリストラップの蓋の役割と劣化がもたらす危険性について。

排水管の詰まりを防ぐため、グリストラップの清掃は欠かさず行っているという方でも、意外と見落としているのがグリストラップの蓋です。

グリストラップの蓋は主に「悪臭を閉じ込める」という役割を持っていますが、トラップのふたが破損・劣化しているとさまざまなトラブルの原因となります。

グリストラップの蓋が劣化していると…

悪臭が漏れる

悪臭を閉じ込める役割を持つグリストラップの蓋が劣化していると、当然悪臭が漏れ出てしまいます。

屋内に設置されたグリストラップであれば厨房内だけではなく客席にまで悪臭が広がる可能性があり、客離れの原因となってしまいます。

また、屋外に設置されたグリストラップであれは悪臭が原因で近隣住民とトラブルになるかもしれません。

トラップ内に砂やゴミなどの異物が入る

屋外に設置されたグリストラップなどは、蓋に隙間やがたつきがあると砂、小石、落ち葉といった異物がグリストラップのなかに入りやすくなります。

厨房内に設置されたタイプでも床掃除を行ったときにゴミがグリストラップに入る可能性があります。

グリストラップに多くの異物が入ると本来の機能が損なわれてしまい、排水管の詰まり、悪臭や排水漏れを引き起こします。

また、硬い異物が入ることでグリストラップや排水管が破損すると、場合によっては大がかりな工事が必要になり、しばらくの間営業できなくなるだけではなく、損害賠償を求められるかもしれません。

害虫の侵入経路になる

飲食店にとって「招かれざる客」である害虫は、ドアの隙間や換気扇などの開口部から店内に侵入します。

害虫のなかでも繁殖力の強いゴキブリは、一度店内に住み着いてしまうと駆除が容易ではなく、野菜、肉、小麦粉などの粉末などさまざまな食品を棄損します。不快感や嫌悪感も強いため、客席に侵入すると一気に客離れが進みます。

ゴキブリは害虫のなかでも大きな部類ですが、わずか2mmの隙間からも侵入することができます。屋外に設置されたグリストラップの蓋が劣化、破損していると隙間からグリストラップや排水管内に入り店内に侵入してしまいます。

また、排水管内はゴキブリをはじめとした害虫にとって住みやすい環境となっているため、巣を作られることもあります。店内に設置したグリストラップでも、換気扇などから侵入した害虫がグリストラップに潜り込み、排水管内で繁殖するという可能性があるので注意が必要です。

グリストラップ内に転落する

通常、グリストラップの蓋は人(屋外用グリストラップであれば車)が乗っても破損しない強度を持っていますが、劣化してもろくなった状態だと荷重に耐えられず破損する可能性があります。

長靴をはいていれば深さが10cm程度のグリストラップにはまってもケガをせずにすむかもしれませんが、屋外や大規模厨房に設置されることが多い大型のグリストラップは深さ30~70cmとなっているため転落すると危険です。

特に屋外設置型のグリストラップは車が乗ったときに破損したり、人気のない夜間に人が転落したりするかもしれません。万が一、幼児が転落すると命に関わりますので、グリストラップの清掃を行ったときは蓋がしまっていることを確認し、錆やヒビがないかに注意してください。

まとめ

グリストラップ本体に比べるとあまり重視されないグリストラップの蓋ですが、劣化・破損したままにしておくとさまざまなトラブルの原因となります。

グリストラップを掃除するときに蓋の状態をチェックし、必要に応じて交換などのメンテナンスを行いましょう。

弊社ではグリストラップ洗浄の際、グリストラップの蓋やパーツが破損していないかなどのチェックも行っております。

グリストラップの点検・洗浄をご希望の方は一度ご相談ください。

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